にこにこおはようプロジェクト概要

にこにこおはようプロジェクトについて

【1】プロジェクトの目的

 にこにこおはようプロジェクトは、『睡眠実態の調査』→『調査結果の分類』→『面談による生活リズムの改善の提案』という領域と『活動の周知』という合計2つの領域に分かれています。プロジェクトの実施により、一人でも多くの乳幼児、児童生徒が規則正しい生活リズムを送れるように(あるいは取り戻せるように)なることを目的としています。

【2】実施の対象
 
 実施は学校単位で行なっていますので、地公体(自治体)教育委員会や学校等の教育機関との連携が必須となっています。個人の方からのお申込による対応は、当運営事務局では現在実施しておりません。個別のご相談につきましては、『子どもの睡眠と発達医療センター』までお問い合わせください。 
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【3】実施の手順

 実施にあたり、地公体(自治体)教育委員会や学校での事前準備につきましては各地区で対応が異なりますので、『睡眠時間チェック票』の取組の実施が決まった後に行う事についてお伝えいたします。

a. 担任の先生から児童生徒に、睡眠時間チェック票、記入凡例、説明書を配布します。
b. 児童生徒は2週間、『朝食の摂取の有無』『自分で起きることができたか』『起きた時間』『眠った時間』(翌日に記入)を、睡眠時間チェック票に記入していきます。
c. 担任の先生が、2週間後に児童生徒から睡眠時間チェック票を回収します。
d. 回収された、睡眠時間チェック票を学校単位で取りまとめます。
e. 取りまとめられた睡眠時間チェック票は教育委員会に送られ、教育委員会から、子どもの睡眠と発達医療センター、またはにこにこおはようプロジェクト運営事務局に送られ、数値データに変換後図式化されます。
f. 睡眠時間チェック票と加工された図式化データを元に、睡眠の状態を分析し、

A A-B B B-C C C-D D

の7つの段階に睡眠の状況を分類します。
d. C C-D D の段階と判定された児童生徒に対しては、保護者に同席いただいた上で面談を実施します。
f. この際に、学校から同席いただくのは、養護教諭となります。(保健室登校などのケースもあり、養護教諭が一番児童・生徒の健康の状況を把握しているためです。)

【4】実施の時期と期間

 子どもたちの眠りの質は、成長や環境に合わせ刻々と変化していきます。また、過去の調査の結果から以下の様なこともわかってきました。

a. 4月から3月までの間で、夏休み後、春休み後(進学・進級を挟む時期)に眠りの量と質が大きく変化する場合が多い。
b. 1年間だけでは、生活リズム改善、より良い睡眠の指導の結果が見えにくい。
以上から
・ 5月の大型連休前と後に実施
・ 夏休みに入る前と後に実施
・ 春休みの前と後に実施
等の実施時期が考えられますが、現在は以下のような方法での実施をおすすめしています。
1回目 5-6月に実施 (5月連休前までは先生方の公務が多く時間が取れない。)
2回目 9-10月に実施
実施期間は、3年 (長期に追跡を行う場合は5年ですが、小学校6年生から開始した場合、5年後には高校1年生になっていますので、現実的には小学校5年生以下が対象となります。)